2022/08/31
症例:片側骨盤切除
治療不可能な骨盤骨折、もしくは骨盤周囲発生、浸潤した腫瘍に対して行われる処置です。
侵襲の大きな処置ではあるので、術前の評価が非常に重要になりますが、状況によっては選択され、
多くの症例は処置後に歩行は可能とされています。
青い線で囲んだ部分の骨盤を切除し同時に断脚も行っています。
三本足で歩行することになりますが、単純な断脚と同じ様な歩様で満足度も高いとされています。
今回の子は、足先の浸潤性脂肪腫から非常に早い速度で腰の方まで浸潤してきたのが
CT画像で確認されました。早い段階であれば断脚でもよかったのですが、
当院で診療した際には片側骨盤切除の変法で対応する事となりました。
術後の経過は良好で、再発もなく元気にしています。