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症例:口腔内メラノーマ

症例:口腔内メラノーマ

メラノーマとはメラニンという色素を合成するメラノサイトという細胞の腫瘍の一つです。
悪性黒色腫と呼ばれることもありますが、黒色ではない腫瘤の場合もあります。
高齢動物で多く犬では口腔内や爪床、猫では眼球などでみられること多いです。
非常に悪性度が高く、骨に浸潤して、リンパ節や肺、遠隔臓器によく転移します。

犬の口腔内メラノーマは口腔内の悪性腫瘍の70%を占め、多くの症例が肺転移により亡くなります。
画像診断で腫瘍の位置や転移、浸潤度などを確認し、手術適応であれば
腫瘍を顎骨と一緒に外科的に切除するのが基本的な治療法となります。
下顎切除しても多くの犬は自力採食が可能と言われています。

腫瘍
口腔内メラノーマ(切除前)
腫瘍
切除後1週間