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症例:肝臓腫瘍

症例:肝臓腫瘍

10歳以上の犬や猫で多くみられ、肝臓由来の腫瘍では肝臓の細胞由来のものや
胆管由来の腫瘍が存在します。
肝臓腫瘍の症状には、嗜眠(元気がなくずっと眠そうにしている)や食欲不振、
嘔吐、多飲多尿がありますが、末期になるまで現れないこともあります。
腫瘍によって肝臓の機能がさらに落ちると、黄疸や腹水、
肝性脳症といった神経症状が認められます。
血液検査での肝数値の上昇や、X線検査やエコー検査で肝臓腫瘍が疑われた場合、
全身状態や麻酔リスクなど総合的な判断をしたうえで、
外科的切除により腫瘍とその周囲の肝臓組織の摘出を行い、病理検査にて腫瘍の鑑別を行います。

・腹部エコー検査で肝臓腫瘤を認め、CT検査で肝臓の外側左葉に腫瘤があった症例

腫瘍
肝臓に結節が認められます。
根本の血管を止め、腫瘍を外側左葉ごと摘出しました。

・体重減少と2週間続く血便で来院し、腹部エコー検査で肝臓の外側右葉に腫瘤を発見した症例。
術後の病理検査で胆管由来の良性腫瘍であることが分かりました。

腫瘍
黄色丸:腫瘍
緑丸:肝臓
腫瘍
腫瘍と周囲の肝臓を摘出。
医療用のクリップで止血処置をしています。